転職先を決めてから辞めるのが転職のしかたとしてはベター。生活の心配をする必要がないからだ。ただ問題は、情報収集や試験・面接などにさく時間で、在職中に会社には内密に就職活動をしようと思うと、なかなかむずかしい。これまでどおりの業務をこなす一方で、勝手ばかりが通らない転職活動をやろうとするのだから、しんどいのはわかりきったことだが、だからといって、就業時間中にこそこそ動きまわることは避けたい。どこかでボロが出てくる。しかし、休日やアフターファイブを利用する、ひとりの活動にも限界がある。求人情報や企業情報のスクラップ、会社への資料請求などは、自分でやるほかに、社外の友人や家族に協力を頼むのがいい。生きた情報として、わずかの時間を使って電話で募集要項の不明な点を問い合わせてみるのも一法。その会社の雰囲気や社風なども伝わってくるもので、それを自己採点して企業撰択の目安にできる。肝心なのは、平日に設定された求人側の試験・面接の日時をどうするかだ。これは、現職の強みを生かし、率直に話して、休日やアフターファイブに設定し直してもらう。よほど求人を一急いでいるのでないかぎり、どの企業でもこの種の相談にはのってくれる。これは、求人企業側の“現職”への期待感のあらわれと思っていい。なかには、これをフルに利用し、企業の対応のしかたで、交渉の場で優位にたてるかどうか、面接前の企業の感触を打診してみる人もいる。
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