返礼の書状には句読点がついていません。昔、文章はすべて筆で書き、句読点は付けませんでしたが、後に読みやすくするために句読点を付けるようになったのです。句読点を付けるのは、読み書きが不得手な人のためで見下した態度という考えから、正式な手紙や文章には句読点が付けられていなかったのです。返礼品に付いている書状は読まずに捨ててしまう人も多いでしょうが、戒名だけはきちんと読んで、故人を思い出すようにしている人もいます。いただくほうも形式にとらわれがちですが、このように故人を思い出してあげるのも供養でしょう。返礼品は社会生活の中で欠かすことのできないお付き合い、儀礼のために贈らなければならないオフィシャルギフトです。相手の喜ぶ顔が見たくて贈るパーソナルギフトとは異なります。返礼品は、このことを前提に、むだにならず家庭で必ず使ってもらえるものを選びます。
最近は、挙式をしないで結婚披露パーティーだけですませる方も増えました。もし、何人かの友人と一緒にプレゼントするなら、あわせてご両親のお写真もお贈りすれば、喜ばれるのではないでしょうか。会費制のパーティーの場合は、会の主旨によっても違いますが、普通は会費だけで、とくにお祝いは必要ありません。会費がお祝いになるわけです。もし何かお祝いを贈るときでも、集めた会費の中から記念品をお贈りするケースが一般的で、会場には改まったお祝いの品を持っていくべきではないと思います。個人的にどうしても何か贈りたいならば、あらかじめご自宅に届くように手配しておくほうがよいでしょう。当日会場に持っていけば、用意してこなかった人はあまりよい気分がしないはずです。
握手は上位者から求める自由がある。だから、レシービング・ライン(主催者が出迎える位置)では、招客が握手を求めるのはマナー違反になる。レシービング・ラインは例外として、握手を求めるのは、女性の側の権利である。イヤだと思う男性には、手を出す必要はない。「ハロー」と呼びかけるだけでもいいし、故意に横を向いて気づかないふりをしてもよいのである。つまり、無視、黙殺は上位者の自由なのだ。ただ、女性間の順位は原則として、ミセス、未亡人、離婚婦人、ミスである。もちろん、女性同士の握手も、上位者からの好意によって成立する。若いミスからていねいなつもりで、老婦人に握手を求めるのは失礼にあたることをおぼえておきたい。